オープンエデュケーションと呼ばれる教育法は、あらゆる面で開放的であろうとすることを信条としていました。
「教室が教室のように見えない」
「子ども達全員が動いているという印象を受ける」
「どの子ども楽しそうにものごとに取り組んでいる」
という当時の声があったようです。
このような教育を支える理念・原則は、「子どもの環境を整えて、子どもがまわりとよりよく交渉できるようにすることを通じて発達を促す」という考えです。
『オープンエデュケーション入門』の中で、ヘンダーソンによるオープン・エデュケーションの規準として、次の5つを紹介しています。
① 学習と教授に関し、その成果よりもむしろその過程を大切にする。 ② 子供たちに、いろいろな活動の中から選ばせるように配慮する。 ③ 技能や知識を教科に区分するという伝統的なやり方とは対照的に、それらを統合された形で取り扱おうとする。 ④ 子供たちを進路別・能力別に編成するのとは対照的に、ランダムな集団ないし異質の集団を作って、子供たちが相互に学びあえるようにする。 ⑤教師は、個々の子供たちによって示された行動を手がかりに、子供が既に知っているものや彼の興味や技能を更に伸ばそうとして教育する。こうした考え方は、望ましい行動変容があらかじめ教師やカリキュラム内容によって決定されているような教え方と、対照をなす。 |
具体的な材料を含めて、学習資料を豊富に用意すること。
そのスペースを子供が自由に動き、自分の活動を選ぶことができること。
これらが特徴的といえます。
子どもの全く自由と言うことではなく、教師は間接的に子供を導く存在であることが望まれます。