社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

346 瀬戸内海の気候を「ため池」から考える

以下のグラフを見せます。

 

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圧倒的に兵庫県が多い。

何の数のベスト5かを考えさせます。

 

実に様々な予想が飛び交います。

ポイントは兵庫、広島、香川、大阪、山口、5つの都道府県がランクインしていること。

そう、瀬戸内海に面した地域。

勘のいい子は、気候と関係していることに気づきます。

「きっと、瀬戸内海の気候に関係しているんだ」

「瀬戸内海の気候は降水量が少ないから…」

一通り推論させた後、答えを提示します。

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ため池の数なのです。

 

ため池が多い場所を見せます。

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見ていただいたらわかるように、無数のため池が広がっています。

「え〜!こんなに多くあるんだ!」

と、この様子に子どもたちも驚きをかくせません。

 

 

 

「なぜこんなにため池が必要なのでしょう?」と問います。

「雨の少ない地域だからそれだけ水が大切なんだ」と、子どもたちは既習事項と関連付けて答えます。

ため池の事実から、「瀬戸内海の気候は降水量が少ない」という特色が子どもの記憶に定着されるでしょう。 

 

 

この授業も子どもの「ふとした問い」から生まれました。

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「ふと、思うこと」

 とってもいいなと思います(^_^)