社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

390 「なぜ?」を繰り返して本質にせまる

子どもたちとテストのふり返り、分析をしていました。

 

T「なぜ嬬恋村では夏でもキャベツの生産がさかんなのですか?」

という問題。

多くの子どもたちが

C「夏でも涼しい気候だから」

と書いていました。

T「じゃあ、なぜ夏でも涼しい気候なのですか?」

と問うと

C「高い土地だから」

と答えます。

まとめると、

「高い土地で夏でも涼しい気候だから、嬬恋村では夏でもキャベツの生産がさかんだ」

となります。

 

T「なぜその地域にため池が多いのか?」

という問題。

多くの子どもたちが

C「水不足になりやすいから」

と書いていました。

T「じゃあ、なぜその地域は水不足になりやすいのですか?」

と問うと

C「瀬戸内海は季節風の影響で1年中降水量が少ないから」

と答えます。

まとめると、

「瀬戸内海は季節風の影響で1年中降水量が少なく水不足になりやすいから、ため池が多くつくられている」

となります。

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つまり、結果(事実)に対して「なぜ?」を問い、原因(理由)を引き出す。

そしてさらに「なぜ?」を問い、原因(理由)の原因(理由)を引き出すような感じです。

 

「同じ答えるにしても、深さが違うよね。

一度自分が出した答えに対して何度も「なぜ?」を問えるような癖がつけられたらいいよね。

これはテストだけの問題じゃなく、日常でも色々と考える時も使えるよね」

といった話をしました。

 

 今回、子どもたちがそこまでできていなかったのは自分自身の指導不足。

反省です。

でも、これを生かして次につなげます。

 

<参考文献>
実践!社会科授業のユニバーサルデザイン 展開と技法村田 辰明 (編著),社会科授業UD研究会 (著)2019