社会のタネ

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393 指導と評価の一体化

文部科学省国立教育政策研究所より

『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』

が出されました。

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 具体事例も書かれていて非常にわかりやすいです。

 

 さて、なぜ今「指導と評価の一体化」なのでしょうか?

 今回の学習指導要領で、目指す資質・能力が明確化されたことが大きいです。

(「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」)

子どもの「ゴールの姿」が明確化されたとも言えます。

 

しかし、「ゴールの姿」だけで評価するのが「評価」ではありません。

普段我々がしてきた「評価」が、

「子どもの学習改善につながっているのか?」

「教師の授業改善につながっているのか?

という反省からきているとも言えそうです。

 

 何のための評価なのかということと共に、そもそも「評価」とは何なのかを捉え直す必要があるのではないでしょうか。

 評価には

「診断的評価」

「形成的評価」

「総括的評価」

の3つがあります。下図を参照にしてください。

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 一般的に「評価」を捉えるとき、「総括的評価」の認識が多いのではないでしょうか。

今、子どもの学習改善のきっかけや、教師の授業改善のヒントとなる「形成的評価」を重視していく必要があるのではないかと感じています。