社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

435 概観して具体を見る

今回の学習指導要領のポイントに

「概観して具体を見る」

ということがあります。

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例えば、3年生では、最初に

〇身近な地域や市のようす

を概観させ、地域に対する見方・考え方に気づかせるた後に

・地域に見られる生産や販売の仕事

・地域の人々の安全を守る働き(消防、警察)

を学習します。

あくまでも、地域における仕事や働きです。

 

 

4年生では、

〇県の地理的環境

を学び、県の様子を概観させた後に

・健康なくらしと(飲料水の確保、廃棄物の処理)

・自然災害から人々を守る活動

・県内の文化、先人の働き

を学習します。

4月の時点で県を意識させ、県内の具体的な事例を学びます。

県という広がりの中で理解できるようになります。

 

5年生では、

「世界の大陸や海洋など」に着目させることで、我が国の国土や産業をより広い視野から捉えさせようとしています。

 

6年生では、

政治の学習内容順が、

〇政治の働き政治の仕組み日本国憲法

から

日本国憲法政治の仕組み政治の働き

に変わりました。

これは、まず我が国の理想や理念を押さえた上で、政治の仕組みや働きを具体的に調べていくようにしています。

 

つまり、全学年のあらゆる場面でこの

「概観して具体を見る」

 ということが意識されているのです。

森を見て木を見ていく、という感じです。