社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

637 肖像画を扱う歴史授業

小学校の歴史授業は、人物や文化遺産を中心とした学習です。人物中心の歴史学習を展開するには、

 

徳川家康は、どのように〜したのだろう」

聖武天皇は、なぜ〜したのだろう」

 

というように、主語を歴史人物にすることが重要です。

 

 教科書に掲載されている歴史人物の肖像画は、子どもたちのイメージを膨らませるのに非常に有効です。

 例えば、歴史人物の肖像画足利義満)をいきなり見せます。

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(イラスト 蟻ヶ谷有)



C お坊さん?

C すごい重厚な服を着ている

C 偉そうな感じがするな

子どもたちは、様々な反応を示し、肖像画から興味・関心を高めます。

その後、金閣を提示し、名前や立場、エピソードなどを紹介します。

そこから「足利義満は、なぜ金閣を建てたのだろう?」などの学習問題につなげます。

 

肖像画を活用した歴史学習では、いかにして人物像や時代像に子どもの興味・関心を向けさせるかがポイントとなります。

 

 このような歴史人物42人+αに関するエピソードと授業展開を網羅したのが本書『

歴史人物エピソードからつくる社会科授業42+α (社会科授業サポートBOOKS)」』

です。

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 6月頃から6年生の歴史学習がはじまります。

その準備としてGW中にいかがでしょうか?