社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

717 「意味」のある1時間をつくっていく

昨年度の5月末に書いていたものです。

今読んでみてもあまり変わらないな〜と思います。

 

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「『意味』のある1時間をつくっていく」

 2020.5.31 文責 宗實直樹 

 コロナ禍によって授業進度は大きく遅れている。

それは仕方ないことです。

このような時に考えられるのは「はやく終わらせる」「こなす」という思考です。

あまりにも冷たい授業になってしまわないかと心配しています。

 

 いい意味での「あきらめ」と「潔さ」をもつことが必要なのではないでしょうか。

今、子どもたちが求めているのはリアルに学ぶことの愉しさと感動だと思っています。

やはり対面式の授業ならではおもしろさや喜びが必要です。

それは、けっして授業進度という教師の都合だけで考えられる授業ではありません。

そこに、「学問」を追究することの喜び、仲間と学び会う世転びがなければいけません。

 

 今こそ内容の精選と授業構成の工夫を見直すべき時です。

有田和正氏の有名な言葉に

「スイカはおいしいところから食べる。授業もまた同じ。」

というものがあります。

おいしいところをドーンと与えるからこそ子供は食いつき、熱中し、追究し続け、満足感を味わうことができるという意味です。

順序立てて、あれこれするよりも、内容についてはもう割り切る。

思いっきり軽重をつける。

あとは追究の方法をしっかりと獲得させる。

教師の信念と覚悟が必要となってきます。

キーワードは

「笑顔、満足感、喜び」

です。

 

 以上に述べたことは、今までも大切なことだったのかもしれません。

そのようなことも考えさせられるコロナ禍です。