社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

612 「追究ノート」のはじめかた

「追究ノート」について、少しだけ紹介しておきます。まずは、「追究ノート」をはじめる前に、教師が以下のことを前提として把握しておきます。

 

1「追究ノート」をはじめる前に
○何のための「追究ノート」なのかを明確にもつ。
(例) 
・主体的に学ぶ態度を養うため。
・「追究の視点」を獲得し、より豊かに物事を見られるようにするため。
・「問い」を見つけ、問題解決のためのプロセスを学ぶため。
・調べたことを構成して表現する力を養うため。
◯まずは質よりも量だと伝える。
◯過去のものを紹介する。「憧れ」を抱かせる。
◯必ず評価、コメントをする。
◯必ず掲示をする。
◯全体で紹介し、価値づけする。
◯持続可能な形で行う。(2週間に1回程度)。
◯追究ウォーク(人の「追究ノート」を見て回り、付箋によさを書いてはる)をし、相互評価をさせる。
◯コピーした追究ノートをファイルをしてストックしていく。

「追究ノート」は以下のような方法で作成しています。


2 「追究ノート」の書き方
◯「日付」「No」「調べたきっかけ」「参考文献」「ふり返り」を必ず書く。
◯「追究の視点」を入れ、使えるようにする。
〇題名、見出し、小見出しをつける
〇文字や線も工夫する
〇「自分の言葉」で書く。
〇イラストや図、写真も有効に使う。
〇クイズや問題を入れてもいい。

 

〈参考文献〉

『宗實直樹の社会科授業デザイン』宗實直樹(2021)東洋館出版社