社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

725 記録から感動を

 

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本書には4本の授業記録と考察が記載されています。

その中の一つに、僕が経験した状況とまったく同じ状況の授業記録があります。

「わかる」と共感すると共に、それを著者がどう考察したのか、自分との差異を見ます。

自分にはない捉え方、子どもの見方がそこにはあります。

「そうか自分の捉えがまだまだ甘い」

と感じたり、

「これは自分ならこう解釈する」

といった感覚、感情が芽生えます。

こういうのは、克明な記録、事実があるから出てくるものです。

 

人の記録からもこれだけ気づきや学びが多いのですから、自分がとった記録であればなおさらです。

確かに授業中の一語一句をもらさずに記録をとるのは大変です。

でも、そこにしかない気づきや感動が必ずあります。

 

重松鷹泰氏は『授業研究No12019739月号)』の中で次のように述べています。

「ひたむきで、馬鹿正直な努力こそ、教師に必要なものではないか」

「骨の折れる授業記録をつくることが、非能率であるかも知れないが、何ものにもかえがたい何かを与えてくれる」

 

僕もそう信じて愚直に馬鹿正直に続けます。