社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

726 あしたをさがす

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著者の加藤賀一氏は大正七年生まれ。
本書には戦後当時の様子や教育についてエピソードを交えながら詳細に記されています。
当時、氏が何をして、何を考え、何を信じていたのか、様々な角度から読み取り感じることができます。
激動の時代を生きてきた氏の、正に生の実践記録です。
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 昭和二十年八月十五日。
 敗戦によって、「生きること」に目覚めたのである。しかし、「どう生きればよいのか。」を簡単につかむことなどできなかった。ただ、「なんとかしたい。」と思うだけだった。幸いにわたしの周囲には、自然や畑が残っていた。家族の喜びがあった。特に、あたたかい子どもたちの励ましがあった。その中で、「あしたにどう向かったらよいか。」を考えざるを得なかった思いがするのである。p32
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