社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1027 ルールとリレーション

 河村茂雄(2012)は、学級集団の必要条件として、「ルールの確立」と「リレーションの確立」を挙げています。    

「ルールの確立」とは、「集団内に、規律、共有された行動様式がある」という状態です。

ルールは、学級の全員に理解され、定着していることが必要です。

そうすることで、対人トラブルが減少し、安心感をもって友だちとの交流も促進されます。

「リレーションの確立」とは、「集団内に、児童生徒の良好な人間関係、役割交流だけでなく、感情交流も含まれた内面的なかかわりを含む親和的な人間関係がある」状態のことです。

互いに構えず、本音レベルの感情交流ができる状態です。リレーションがあると、子どもたち同士に仲間意識が生まれ、集団活動が協力的に活発になります。

子どもたち一人一人が居心地のよさを感じる学級になるためには、学級にこれらの「ルール」と「リレーション」の2つの要素が同時に確立している必要があります。