社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1226 5.学習の構造変化

子どもの「複線型の学習」を支えるICT活用と教師の役割

5.学習の構造変化

図6 学習形態の変化

 

  学習が複線化すると、学習の構造が変化し てくる。 図6〈A〉のような「個別の学習→協働の 学習→個別の学習」といったすべての子ども が同じ筋道を通る単線型の学習から、図5 〈B〉のように、1時間の中に個別と協働が 同時に行われる学習イメージになる。ある子 どもは一人で調べたりまとめたりし、ある子 どもは他の子どもと相談したり共に調べたり するような状況が教室内に生まれる。 〈B〉のような学習形態になると、社会科 で言えば、図3のような問題解決的な学習の 過程を、一人ひとりがそれぞれのペースで経 験することになる。子どもが主体となる学習 が展開されるようになる。このような子ども 主体の学習状況の中で、教員は何をするべきであるか。〈B〉のような学習形態になった 時、今までとは違う教員の役割が考えられる。

以下、教員の役割について見ていく。