授業における「全員参加」とは、当然のことながら、全員が同じ活動をする同じ参加の仕方をするということではありません。ましてや、全員が発言することだけを意味するわけでもありません。
「全員参加」は紛れもなく一人残らず「参加」することですが、「参加」の仕方は様々です。
子ども一人ひとりが自分らしく多様な方法で参加することが大切で、それを尊重することが求められます。
積極的に発言する子もいれば、静かに他者の意見を聞きながら思考を深める子もいます。
究極的には、沈黙も一つの「参加」として認めることが大切です。
発言しない子どもたちも、授業において何らかの形で学びに参加しています。
教師がそのサイン(態度や表情、手元の作業など)を敏感に読み取ることができれば、授業はさらに豊かなものになるでしょう。
この視点を取り入れることで、僕たちは表面的な参加だけでなく、子どもたちの内面で進行している学びのプロセスにも気づくことができるののではないでしょうか。
多様な参加の形を認める授業づくりが必要です。