「社会的見方・考え方」を子どもが自ら「働かせる」ことが肝要になります。
「社会的な見方・考え方を働かせる」とは、空間的な視点、時間的な視点、社会システムの視点に着目し、比較や分類、関連付けたりしながら思考することで、社会的事象の様子や仕組みなどを捉える
ことです。
何に着目してどんな「問い」を設け、どのように考えるかということです。
「社会的見方・考え方」を子どもが自ら「働かせる」ことが肝要になります。
「社会的な見方・考え方を働かせる」とは、空間的な視点、時間的な視点、社会システムの視点に着目し、比較や分類、関連付けたりしながら思考することで、社会的事象の様子や仕組みなどを捉える
ことです。
何に着目してどんな「問い」を設け、どのように考えるかということです。
「社会的な見方や考え方」ではなく、「社会的な見方・考え方」です。そもそもなぜ「社会的な見方・考え方」は「や」ではなく「・」なのでしょう。
「・」は「、」ではなく、「・」なのでしょう。
「、」や「や」では「見方」と「考え方」がそれぞれ独立し、別々のものである感じがします。
「・」は、それぞれ独立的に捉えられるものでありながら、一体として用いられます。つまり、「見方」「考え方」は相関的に働き、育成されるものだと捉えることができます。
この時期、それぞれの教科の「見方・考え方」を再度整理して授業・学習を進めることが大切だと感じています。
「違い」を把握して活動したいものです。
表面上に表れる事実だけが真実ではない。その子の内面(その子の世界)に近づく必要がある。平野(1994)は、「内からの理解」が必要だと主張し、次のように述べている。
「内からの理解は、その人になったつもりで、その人と同じ立場に立ってその気持ちを理解するということである。つまり、それによって、その人の知識や技能あるいは行動に出会うのではなく、心に出会うのである。この理解は、いわゆる共感的理解と同義である。」
また、理解する側の単なる当て推量にしないようにする必要条件を次のように記している。
・その人の言動およびその人をとりまく諸条件についての様々な事実を、調査、観察、面接などによって知り、その人の置かれている立場をより正確にとらえること
もちろん、その子自身になりきることはできない。だからこそ、子どもに対して共感的に敬意をもって接し、様々な方法をもって子どもを理解しようとする態度が必要になる。
見取るための教師の働きかけが重要だと考えられる。
・問いかける
・訊く
・促す
・環境を整える
・調査する
・観察する
・面接する
・傾聴する
子どもをさぐろうとする教師の構えが必要となる。それがあるからこそ子どもの姿や学びの事実に目が留まるようになる。
子どもの思考や感情は子どもの内面の動きなので目には見えません。
外面に表れた事実を根拠としなければなりません。
例えば、
などが考えられます。
例えば、しぐさにしても、次のようなことが考えられます。
・首をかしげる(疑問に感じる)
・目を開く(思いつく)
・宙を仰ぐ(考え込む)
・にっこり微笑む(満足する)
・ため息をつく(落胆する)
・うなずく(納得する)
次のような子どもの行動からも読み取れるものはある。
・一気に書く(熱中している)
・独り言を言う(考え込んでいる)
・「え!?」と声が出る(驚いている)
・訊いてくる(興味をもっている)
・ものをもってくる(関心がある)
これらの事実や子どもの姿を活動との関わりから見取ろうとすることが、少しずつ子どもの真実に近づいていくことになります。