☆岐阜県海津市の過去と現代を比較することを通して、学習問題をつくることができる。
※T—屋根の上トラック提示。
C「え〜どうして?」C「何かがあるんだよ」
T「どこで撮った写真か紹介します」
※T—海津市上空写真提示。
T「この写真を見て、目立っているものは何でしょう?」
C「川が大きい。川に囲まれている」
T「そうですね。特徴的ですよね。この場所、岐阜県海津市といいます。地図帳で場所を調べて、見つけたら赤丸をつけなさい」資p33
T「さらに、海津市には大きな川が3本流れています。何川でしょう。これも確認したらチェックします」
※T—海津市海抜上空図提示。
※T—海津市断面図図提示。
T「青い部分は海抜0m地帯と言い、海岸付近で地表標高が満潮時の平均海水面よりも低い土地のことです」
T「この部分、堤防といいます。堤防に囲まれた場所を「輪中」と言います。先程車が走っていたのはこの堤防の上なのですね」
T「このような海抜0m地帯に住む岐阜県海津市(輪中)に住んでいる人々の悩みは何だと思いますか」
C「洪水などの水害が起こる」C「堤防が崩れたら大変」
T「そうですよね。このような土地の低い場所ですから、洪水の被害が大きそうです。実際ありました」
※T—洪水の写真提示
C「うわ!これはひどい」
T「昭和51年。38年前の洪水ですね。こういう水害がたくさん繰り返されてきました」
T「しかも、洪水になれば農作物もこんな風になります」
※T—水害の農作物提示
C「トマトがめちゃくちゃ」
T「これをみてください。実は、海津市に行って、海津市のパンフレットを一部もらいました。さて、この封筒の中身、どんなパンフレットでしょう」
※T—海津市のパンフレットを提示
C「お〜!」
T「何に驚きましたか?」
C「めっちゃ平和そう」C「「自然の楽園」て書いてある」C「すごい変化」
T「過去の海津市から現在の海津市。これだけ大きく変化しました」
T「海津市の人々は、どのようにして「自然の楽園」にしたのだろう?」
C「堤防を作ったと思う」C「水路や排水を整備した」C「川の水を調整した」
C「水を使って観光名所とかつくったと思う」C「川の水を田や畑に生かした」
▶どのようにして水害を防いできたのか
▶どのようにして水を生かしてきたのか
T「次からこの問いを追究していきましょう」
〈参考文献〉『授業実践ナビ社会』安野功(2010)文溪堂