黒板は、どの子どもからもよく見える教室の真正面の位置に固定されています。
教室になくてはならないものです。
黒板の特長を佐藤正寿氏は以下のように整理されています。
明治以来、最も一般的な学習形態の一つとして用いられてきた板書。
その教育的意義を『社会科板書事項の精選と構造化』の中で井上弘氏を中心に以下のように記しています。
さらに、日台利夫氏は板書の機能と方法を以下のように述べています。(色分けは筆者)
①〜③は学習内容について、④は子どもの思考過程について記されています。
板書によって学習の見通しができ、学習内容が整理され、子どもの思考過程が明示化されるという機能があるといえます。
つまり、板書によって学習内容の焦点化と子どもの思考の共有化が促されるといえます。
これらを踏まえて次回は「板書の構造化」について述べます。