教師の価値づけ
子供が適用を意識するようになるには、教師の価値づけが必要です。
子どもたちが
「これって、前と同じで…」
「きっと〜ではないかな…」
と発言することがあります。
適用する眼が育ってきている瞬間である。
その時に、
「今の見方いいですね」
「そのことに気づけたことはすごく価値があります。場所が違っても通用しますよね」などという風に価値づけすることが大切です。
そうすることで、子どもたちは何を適用するべきものかが明確にわかるようになります。
また、無自覚に適用させていたことが自覚的になっていきます。
少しずつ自分で知識を適用させようとする眼が育つのです。
このように、汎用性の高い知識や見方・考え方を子どもたちが獲得するために、教師が意図的に単元構成も授業内容も組織することが必要です。
それは単元間だけでなく、教科間、学年間でも意識すると、さらに効果的です。
以前学習したことが活用できる授業を組織することで、多くのヒントがある授業となります。
社会科が得意でない子が
「きっとこの学習でも…」
という風に学習に見通しをもつことができ、安心して授業に参加できるようになるのです。