学年が違っても適用できる学習はありますが、学年をまたいでいるため、この場合の適用は非常に起こりにくいと考えられます。
教師が系統的に適用できる場面を把握しておく必要があります。
例えば4年生の「ごみのゆくえ」の学習で、子どもたちは廃棄物の適切な処理の仕方を学習し、ごみを処理する際に自然環境に配慮しながら処理をすることを学びます。
5年生の「自然環境を守る」学習では、水質保全や森林保全などについて学習し、環境保全に対する様々な取り組みについて学びます。
つまり、どちらも「環境を守るために多くの人々が協力しながら様々な取り組みを行っている」という概念的知識を獲得します。
子どもたちは、「4年生のごみの学習では〜だったから、きっとこの学習でも〜と同じように考えれば解決できそうだ」と、4年生の「ごみのゆくえ」の学習で学んだことを適用させながら、5年生の「自然環境を守る」学習で問題解決を図ろうとします。
もっている知識や見方・考え方の中からどれが使えそうかを探ることは、主体的な問題解決を行う上で大切な役割を果たします。
その他、適用できそうな学習として、いかのような視点が考えられるでしょうか。