社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

586 「記録をとる」ということ

「記録をとる」という意識が働けば、必然的に子どもをよく「みる」ようになります。
その場、その瞬間の子どもを「点」として捉えることはもちろんですが、継続的に「線」として捉えるようになります。
 
また、じっくりと「みる」という心理が働きますので、子どもをみるために待とうとします。そうは言っても待てずに瞬間的に判断してしまい、失敗することもあります。
そんな時に、自分が待てていなかったことを自覚し、自分の言動を改善するきっかけにもなります。
そして、様々な子どもの活動の様子をみとりたいがために、子どもに任せることが増えてきます。
良くも悪くも記録するので、一つひとつの出来事に寛容になれます。
 
「子どもを待つ」「子どもに任せる」という言葉はけっこう簡単に使ったりしますが、本当にそれだけの覚悟があるのかどうかは、「記録」の事実が証明してくれるような気がしています。
 
「記録をとる」ということは、子どもに対して誠実に謙虚に対応できるようになるということかもしれません。

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