『たしかな教育の方法』(1949)の冒頭の文です。
いきなり考えさせられます。
私たちは、人間らしく生き、人間らしく死にたいと思います。
私たちは、子どもたちを、人間として強い人間にそだてたいと、願つています。
いきいきとした人間、自分で考え、自分で責任をもつて、事をしていく人間が、みちみちることは、新しい日本が、まち望んでいることです。それが、ほんとうの民主主義をなりたたせていく土台であるからです。
私たち教師が、人間らしく生き、人間らしく死ぬことができるためには、いつわりのない、ほんとうに自分たちになつとくのいく教育を実現し、それに身も心も打ち込むことが、できなければなりません。
奈良女高師附属小学校学習研究会(1949)『たしかな教育の方法』秀英出版