社会のタネ

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896 UDLを支える足場的支援

 足場的支援とは、問題解決の際に有能な他者の支援を得ることで、支援がないときよりも難易度が高く複雑な問題にも取り組むことができるようになることを意味する概念です。背景には、ヴィゴツキーの発達の最近接領域(ZPD)があります。

 足場的支援は、問題解決のための手だてだけでなく、以下の図が示すように、発達領域を引き上げる取り組みとも言えます。

 

 通常の授業と、足場的支援によるUDLの授業を比較すると、次のようなイメージになります。

 足場的支援によるUDLの授業では、子どもが自分で方法を選択しながら問題解決をしようとしています。それに対して教師はフィードバックを行っています。そうすることで、子どもは問題解決の場面に出合う度に、自分で必要な方法を判断し、学びを自己調整できるようになると考えます。