共通問題の成立は、その問題についての仮説を生み、解決の方法についての構想もわかせる。そして、事実にあたったりしながら、仮説は検討吟味され、さらに新しい問題を生んでいく。問題は解決されながらも、さらに問題を生んで発展していく。それは問題解決の生きた流れである。
考えあう授業では、この生きた流れを生むひとりひとりの体制づくりを重要視する。ただ漠然と対象に対するのではなく、自分の構えをもって対していく。問題をもち、それを具体化し、その解決について見通しをたて、ぎりぎりまで予見をたてながら進む。
長岡文雄(1972)『考えあう授業』
子どもたちが追究していくとき、「仮説の検討吟味」が十分だったのか、「自分の構え」をしっかりともてていたのかということが問われます。
それにふさわしい「共通の問題」をもつべきで、そこに力を入れるべきだと考えます。
子ども達が追究し、解決されながらもまた新しい問題に出くわすような問題。
それを生み出すための深い教材研究が必要です。