社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

897 フィードバック

 フィードバックとは、「形成的評価による学習の改善に役立つ評価」と捉えることができます。Hattie & Timperley(2007)によって、フィードバックが適切に機能する四つのレベルが明らかにされています。

 課題を明確にすることに対して機能するタスクレベル、課題を遂行するプロセスに対して機能するプロセスレベル、自己調整に対して機能する自己調整レベル、動機づけとして機能する自己レベルです。

 

 例えば、社会科は,形成的評価に基づくフィードバックを行い、動機づけに働きかけながら、概念的知識の獲得を目指すことになります。

 形成的評価を通して、教師は目の前の子どもの実態や状態を把握します。そここから現状の課題を明らかにし、必要に応じて課題の遂行や自己調整を支援しながら問題解決を促し、概念的知識の獲得を目指します。それと同時に、自己レベルとして子どもの学習に対する動機づけに働きかけながら、子どもの主体的な学びと協働的な学びを促すようにします。