社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

906 個別最適な学びとUDL

先日、UDLに関する勉強会を行いました。

そもそも、「個別最適な学びとUDLの違いってなんだろう?」という僕の問題意識からはじまった企画でした。

 

その会を経て、再度色々と調べたり考えたりしてみました。

令和3年3月に文部科学省から出された「学習指導要領の趣旨の実現に向けた個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に関する参考資料」には、次のように記されています。

「学習指導要領において示された資質・能力の育成を着実に進めることが重要であり、そのためには、新たな学校における基盤的なツールとなるICTも最大限活用しながら、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく育成する『個別最適な学び』と、子供たちの多様な個性を最大限に生かす『協働的な学び』の一体的な充実が図られることが求められているとされています。また、その際にはカリキュラム・マネジメントの取り組みを一層進めることが重要とされています。」

「個別最適な学びについて、指導の個別化と学習の個性化に整理されていて、生徒が自己調整しながら学習を進めていくことができるようにする。」

このあたりが、

・多様な子どもが存在するのが当たり前

・カリキュラムに障害がある

・「自己調整」を重要視する

というUDLの考え方と合致してくるなと感じました。

親和性の高さを感じます。

 

じゃあ、違いは何なのか?

会の参加者から、

・最終的なゴールに少し違いがある

・個別最適化が後出し、UDLは先出しのような感じ

・UDLの方がより系統性がある

UDLを推進している方々は、よりダイナミックにやっている印象がある

などのご意見もいただきながら、ふぅ~むと考えている所です。

 

UDLが、脳科学、学習科学、発達心理学神経心理学等の科学的なエビデンスに基づいて開発されている点は、ひとつのポイントになりそうです。