重松鷹泰氏が1972年3月名古屋大学教育学部を定年退官するに際して2つの記念出版が計画されました。
一つは門下生を中心とした論文集、上田薫・三枝孝弘編『教育実践の論理ー子どもの追究ー』です。
もう一つは、重松氏自身の論文集です。
重松氏の門下生が多くの重松論文から数百を選び、それを『教育方法論』全3巻に構成する原案を作成し、それに重松氏が手を入れて完成させました。
社会科教育のみならず、授業研究等についても重松氏が残した業績は大きすぎます。
そんな重松氏の足跡を追い、重松氏について長年かけて研究したいと思っています。
上田薫氏は、重松氏のことを以下のように表現しています。
もっとも敬服にたえないことは、完璧といってよいその誠実さであると思う。また子どもたちと教師へそそがれる強い愛情だと思う。
「愛と誠」、氏を追わずにはいられません。