社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1032 あたりまえの授業

 

 

カルテは、学籍簿でも通知表でも身上調査書でもない。それは、学校生活の中にあらわれた子どもたちの変化を子どもたち一人ひとりの心の奥底までえぐり出す長期にわたる記録である。

 カルテを書くことにより、初めて子どもたち一人ひとりの弱さ、強さ、悩み、喜びの本当の姿が見えてくるに違いない。そして、それは、教師と子どもたちの深いふれあいを生み、子どもたちの成長を引き出すであろう。「カルテの生きる授業」とは、そうしたあたりまえの授業のことである。

「あたりまえの授業」ができるようになりたいものです。

 

杉田勝彦・南晴美(1975)『カルテの生きる授業(算数を中心に)』黎明書房