社会のタネ

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1060 教育実践論の特殊性

 

 

 実践記録の特殊と自己の実践の特殊とをつきあわせ、その間に普遍的な価値を見出し、日本の教育の歴史のなかへ位置づけてゆくという態度で自らの実践の方向をもとめていくのでなければならないのではないか。そういう実践記録からの学び方があるにちがいない。(p9)

 

おもろい。
特殊とは「具体」。
 最近、教育実践の多くが「抽象」で語られている気がしてなりません。なんとなく耳障りのいい言葉やなんとなくよく聞こえる言葉など、ふわっと流れていて、でも手応えのないような感じ。
 教育実践はもっと泥臭いものだと感じています。
 60年代、70年代は、詳細な授業記録や実践記録が掲載された書がバンバン出版されていました。

 それが80年代になると陰を潜めてきました。
 ネタによる授業や法則化運動等、すぐに使える授業に流れはじめたからです。
(もちろん、これはこれで必要です)
今はそれに加え、個人情報の問題等もあり、詳細な記録を世に出すことは難しいかもしれません。
 でもやっぱり、泥臭く、骨のある実践から学ぶべきだと思うし、それらを元に追究していきたいと考えます。
 自分自身の実践記録を残し、「実践記録の特殊と自己の実践の特殊とをつきあわせ、その間に普遍的な価値を見出し」たいと考えています。