北は、「学習の複線化」について、次のように定義しています。
「学習の複線化」とは、子ども一人一人の多様な思いや願いに柔軟に応えられるよう、学習を構成する学習問題や教材、学習方法、学習活動、学習環境などそれぞれにおいて、教師が複数のメニューを用意したり、子ども自身が自らの学習計画を立てる場をつくったりするなどして、子どもの多様な学び方に対応できるようにすることである。 |
学習の複線化は、子ども達の学習活動が複線化、多様化しているということです。一人一人の子どもは、多様な学習活動や学習方法などから自己選択し、自己決定しながら活動していきます。そういう意味で、「学習の複線化」とは、一人一人が問題解決にむけての目的意識をもち、教材や活動などを選択しながら学習に取り組むことだといえます。
「学習の複線化」=「教師が子どもの多様な学び方に対応すること」 「子どもが教材や活動を選択しながら学習に取り組むこと」 |
つまり、
「子どもによる『選択』を取り入れた学習」 |
と言い換えることができます。
正に、「個別最適な学び」のあり方が、具体的な実践レベルで提案されていたということです。