社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1232 『教材発掘の基礎技術』

久しぶりに再読しました。
目次を見る限りでも、その名の通り「教材開発に必要な基礎技術」が網羅されています。
それと共に、教師としての「構え」が書かれていると捉えることができます。
網羅されている項目を吟味し、教材発掘の方法を今流に自分流にアレンジすることが重要ですね。
 例えば、今ならICTを有効活用しながらの教材開発が考えられます。
「禁断の木の実を食べるために」や「『茶わん』から都市が見える目をつくれ」など、中には「バースする」などの表記があり、やっぱり有田氏の表現がおもしろすぎますw(バースは過去の阪神の選手です)
 
① 逆思考の訓練をせよ 
−思考のパターン化を防ぐために−
1逆思考のおもしろさを知れ
2習慣の恐ろしさを知れ
3タテマエ主義を克服せよ
4取材で「常識」をこわせ
② 常に複数のテーマを追究せよ
−怠け者にならないために−
1いろいろなことに好奇心をもて
2常に問題意識をもて
3常にメモ用紙をもて
4幅広く情報を集めよ
③ 現地主義をつらぬけ
−禁断の木の実を食べるために−
1現地主義者となれ
2現地では何でも見よ
3出張や旅行を取材のチャンスにせよ
④ 本や新聞の読み方を工夫せよ
−正確な情報をたくさん入手するために−
1手あたりしだいに本を読め
2鉛筆をもって新聞を読め
⑤ 一人の子どもを思い浮かべよ
−一人ひとりの子どもを伸ばすために−
1子どもの事実をさぐり続けよ
2一人の子どもを熱中させるネタを考えよ
3一人の子どもの動きを追え
4追究の深化
⑥ 見る目とセンスをみがけ
−一つのものが多様に見える目をもつために−
1一枚の絵を継続的に追究せよ
2先入観を取り去って見よ
3「茶わん」から都市が見える目をつくれ
⑦ すべてのものを「師」にせよ
−幅広い見方考え方を身につけるために−
1人にたずねることを恥じるな
2独学をせよ