社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1412 第72回全国社会科教育学会 2023.11.19  

昨日は「第72回全国社会科教育学会全国研究大会」

本学会での発表ははじめてでした。
題は「社会科における「方法知」の考察 −−「この子」の学び方に着目して−− 」

社会科授業において、学習内容に関する知識(内容知)とそれを習得するための追究方法や技能(方法知)の両方が重要であることは明らかです。
 ただ、個別最適な学びが注目される昨今、学習方法や学習形態に焦点がより強く当たるようになり、その中で社会科という教科としての学びは成立しているのか、という問題意識をもつようになりました。
そこで今回の発表では、社会科授業における学習の方法知の重要性について検討し、特に一人の子の学び方に焦点を当てることで、その子独自の学び方と社会科特有の学び方の関係を明らかにしようとしました。
見方・考え方は方法概念として捉えられていますが、その見方・考え方自体がよりクリアにより逞しくより豊かなものにならなければいけません。それは特に子どもが得た知識を活用する際にさらに磨かれていくものだと感じます。
「概念的知識の獲得」と「概念的知識の活用」、社会科としてこれらは外せません。
ここを、子ども独自の学び方と共に社会科授業では大切にしていきたいです。
 
今回の発表を考えることで、見えてきた成果や課題があります。
・「この子」の学びを追うことで、「この子」の得意な学びと社会科として大切にしたい学びのあり方がみえてきた。
・内容知を獲得する際に、よりよい方法知がその子に身につく。
・客観的データがとれているわけではないので、あくまでも主観的な見方であること。
・より長いスパンで「この子」の学びをみていくことで精度の増した社会科の方法知を見出していく必要がある。
 
学会発表にも関わらず、いつものセミナーのように「みなさん何だと思われますか?」なんて問いかける砕けた感じw
ほんま、大丈夫か?って感じですが、たくさんご質問もいただき、振り返る機会もいただいて勉強になりました(😊)
あ、20分終了の鈴と同時に発表を終えたことだけは完璧でしたw
 
前日の夜の会も熱い時間となりました。
よき仲間に恵まれています。
感謝。