社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1271 社会科が苦手で嫌いだった一教師が、少しずつ社会科を好きになっていった過程⑨

9佐藤正寿監修,宗實直樹編著(2022)『社会科教材の追究』東洋館出版

社会科の授業は、やはり「教材」の力が大きいです。教材には教師の授業観、子供観、人生観、すべてがあらわれるからです。

本書では、加藤秀俊1975)『取材学』、佐久間勝彦(1989)『教材発掘フィールドワーク』、有田和正(1987)『教材発掘の基礎技術』といった書を参考文献に挙げながら、「教材」について多角的にまとめています。素材をどのように教材にするのかという「教材化」はもちろん、あまり語られてこなかった、どのように素材を見つけるかという「素材発掘」にも焦点をあてています。素材発掘から教材化のプロセスを通して、子どもたちの学びをどう深められるかを考えられる一冊となっています。