社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

132 比較で進める「暖かい土地と寒い土地」

 前の単元では、低い土地と高い土地の比較を丁寧に進めてきました。

比較させ、それぞれを関連づけて考えることで、子どもたちがそれぞれの地形におけるくらしの工夫をより深く理解できると考えました。

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 今回の暖かい土地、寒い土地の学習は、はじめから比較させながら進めます。低い土地・高い土地の学習で比較が有効だと実感しているので、暖かい土地・寒い土地も比較で進めるとよいことに気づかせたいのです。

 

 北海道と沖縄の違いを感じさせ、学習問題を立てます。

※C-グーグル・アースで那覇と帯広の距離を確認。

C「遠いなぁ」

※T-那覇と帯広の雨温図を提示。

C「平均気温が15度も違う」

C「那覇市の降水量の方が多い」

C「那覇市は台風の影響が大きい」

C「那覇市は冬でも20度近くある」

C「帯広市は冬はマイナスになる」

C「違いが大きすぎるね」

T「これだけ気候の差が大きい沖縄と北海道。どのようなくらしをしているのでしょう?

C「家のつくりが違うと思う」

C「作られているものも違うと思う」

▶学習計画

「沖縄と北海道の家はどのような違いがあるのだろう?」

「沖縄と北海道の産業はどのような違いがあるのだろう?」

 

 基本的に学び方は前単元と同じなので子どもたちに預けます。学習計画に沿って、子どもたちが調べてきたことを子どもたち同士で検証します。「追究型授業」と呼んでいます。

 子どもたちがどんな風に調べてきて、どんな風に授業するのか楽しみです。

 

 

 

スパイラル化

 繰り返し比較をさせることで、比較することのよさを子どもたちが実感します。比較をすることでより学びを深められることを、子どもたちが自ら学び取れるようになります。学習内容だけではなく、思考方法もスパイラルに学び取らせる視点を教師がもっておきたいものです。