『明治期発問論の研究―授業成立の原点を探る』豊田 久亀(1988)
今、どうしても必要だった本です。
数年前に図書館でこの本を読んだときは、あまりピンときませんでした。
でも、今読むと、非常におもしろい。
豊田氏のこの膨大な研究に敬意を払います。
本書は明治期における「発問」論の研究であり、「学制」発布から約30年間に渡る壮大な授業史となっています。
「発問という小さな窓から、教授理論の世界と授業実践の世界を覗いてみた」と氏は「はしがき」にて述べています。
小さな窓であってもそこから見える世界はとてつもなく大きいです。
授業成立の原点を見つめ直すのには必須の書です。
ところでこの本、装丁もかっこいいですよね。