子どもたちが〈ふり返り〉を書きはじめるとき、「何を書いたらいいのか分かりません」「どう書いたらいいのですか?」という声も聞こえてきます。
そこで、ふり返りに書く内容の視点を提示し、それを参考に書かせるようにします。
などが考えられます。
子どものノートの一例を紹介します。
左側の4年生の子のノートは、既習事項とつなげて考え、人が生み出すモノに対する愛情を表現しています。
右側の6年生の子のノートは、歴史の見方を今現在の見方と重ねて見ることができています。
このような捉え方は、その子独自の捉え方です。
その子らしさが十分に表れるのも〈ふり返り〉です。
「書く」というよりも、「綴る」という感じです。
子どもたちの豊かさがにじみ出る所でもあります。
また、本時の〈ふり返り〉だけではなく、単元の〈ふり返り〉や年間の〈ふり返り〉等、長いスパンでの学びを意識させたいものです。
長いスパンで考えることを通して、自分の文脈の中で学びを再構成し、自分自身で学びをデザインできる子を育てたいからです。
自分でデザインできる学びこそ、豊かな学びと言えるのではないでしょうか。
そのために、教師は、何を、何のために、いつ、どのようにふり返らせるのか、計画的に考えていく必要があります。
端末を活用すると、以下のように各単元の学びを俯瞰しやすくなります。
この「単元表」については、また別の機会に詳しく紹介します。