社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1017 学習材の工夫

子ども達が自律した学びを進める際に、学習材の存在が大きな役割を果たします。

加藤幸次, 浅沼茂(1987)『学習環境づくりと学習材の開発』という書籍があります。「学習環境」と「学習材」に特化した書籍です。本書籍をもとに説明していきます。



【学習パッケージ】

「学習材」とは、「学習素材」「学習の手引き」「学習シート」をセット化した「学習パッケージ」のことです。

 

「学習素材」…学習活動に用いるすべてのメディアを指す。

「学習の手引き」…学習活動全体を示したガイドのこと。

①    学習のねらい

②導入活動

③学習課題とそこで用いる

学習素材

④発展課題

⑤まとめ活動から構成されている。

 

「学習シート」…学習課題ごとに学習課題をより詳しく分解し、細かな学習課題と具体的な学習素材を示す。「学習課題シート」「資料シート」「ヒント・シート」「評価シート」などによって構成されたシー

トのこと。

 

一つの単元の目標を達成するために必要なすべての「学習素材」を包括し、総合的に利用していました。

まずは目標ありきで、その目標を達成するために必要な「学習素材」を考え、それらを柔軟に組み合わせてパッケージ化していました。