さて、毎年恒例の今年行った美術展ベスト10!
これを書いたら本年もおわりだな〜っていつも感じます(^_^)
■1位 「特別展 異文化は共鳴するのか? 大原コレクションでひらく近代への扉」大原美術館
大原美術館は、僕が日本の中で一番好きな美術館。
「らしい」素晴らしい展覧会で、コレクションが持つ深い魅力を改めて感じました。
大原美術館を支え続け、美術文化の発展に多大な貢献をされた高階秀爾さん。そのご功績に深く感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
まあ、とにかくおもしろすぎた。
ぶっ飛んでいて、でも、抑える美術史も押さえながら、縦横無尽に寒山と拾得がw
◼️3位 無言館 残照館
すべてにメッセージがあった。
太田章の「和子の像」とそのエピソードが印象に残る。
『無言館ノオト』を購入し、帰りの列車で一気読み。
夕陽が美しく映える小さな美術館「残照館」。
百年前のパンデミックで散った天才画家エゴン・シーレ、信州を放浪し22歳で逝った詩人画家村山槐多、そして建築家で詩人の立原道造―短くも輝いた彼らの作品が、静かに訪れる人を迎え入れてくれます。
窪島さんご本にはじめてお会いできたのも感激。
◼️4位 「無言館と、かつてありし信濃デッサン館―窪島誠一郎の眼」静岡県立美術館
無言館と、かつて存在した信濃デッサン館、そこには窪島誠一郎の鋭い眼差しが映し出す、忘れ去られた命と芸術の輝きがあります。
戦没画学生の遺作を未来へ繋ぐ無言館、そして信濃デッサン館で培われた芸術への愛と記憶。
窪島さんの想いが込められたその空間は、静かに語りかけてくれます。
◼️5位 「没後50年 福田平八郎」大阪中之島美術館
福田平八郎の革新的な日本画の世界を再評価する機会を提供してくれる素晴らしい展覧会。
ほんと、めちゃよかった。
◼️6位 佐喜眞美術館
佐喜眞美術館は、沖縄の歴史と平和への祈りを深く感じることができる、心に響く美術館。
特に、丸木位里・俊夫妻による大作『沖縄戦の図』は、戦争の悲惨さと人間の強さを力強く描き出し、圧倒的なスケールで圧倒されました。
美術館全体の空間は静謐でありながらもどこか温かさがあり、沖縄の文化や自然と調和しているのも魅力的。
展示を通じて、芸術が歴史を語り継ぎ、平和への想いを伝える強力な手段であることを改めて感じる場所でした。
◼️7位 「東山魁夷」長野県立美術館
本校のチャペル前に飾られている《緑響く》の原画に出会えた瞬間は、特別な感動がありました。普段見慣れた作品でも、原画に触れることで新たな発見や感動があるのだと改めて実感しました。
◼️8位 足立美術館
一度は行きたかった場所で、横山大観をはじめとする偉大な芸術家たちの作品を直に感じることができ、その圧倒的な存在感に感動。
庭園は圧巻。
子どもたちも、その凄さを言葉にしきれないほど実感していて、芸術が世代を超えて心を動かす力を持つことを改めて感じる時間でした。
◼️9位 「スーラージュと森田子龍」兵庫県立美術館
筆跡や余白など、素敵すぎる。
森田子龍が富岡鉄斎を敬愛していて、清荒神清澄寺に何度も足を運んでいたことなど、驚きでした。
近々清荒神清澄寺に行ってみたい。
◼️10位 福岡市博物館
福岡の豊かな地域史と文化史を深く学べる、見どころ満載の美術館。
特に「金印」と対峙する瞬間は、歴史の重みを肌で感じる特別な体験でした。
この地が古代から重要な役割を果たしてきたことを改めて実感しました。
他、舩木窯(島根件)、小鹿田(大分県)小石原(福岡県)の焼き物の旅、山梨の美術館巡りもよかったなぁ。
昨年、「来年は、企画展よりも、自分が「行きたい美術館」へ行こうと思っています。」と言っていた自分。
だいたいそうできたと思う。展覧会にはあまり興味がわかなくなってきた。
自分のもつ問題意識が大きく反映されてた1年でした。
来年は静慮できる1年にしたい。
さてさてみなさん、よいお年を!
本年もほんまにありがとうございました。