社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

261 概念的知識(「豊かさ」シリーズ3)

 前回、「自分も周りも幸せにできる「豊かさ」をもつ子を育てたい」と述べました。

自分も周りも幸せにするためには、それにふさわしい考え方と行動ができなければいけません。

よりよい社会にしていこうという気持ち、行動がポイントとなります。

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(<参考>実践!社会科授業のユニバーサルデザイン 展開と技法村田 辰明 (編著),社会科授業UD研究会 (著)2019)

 

 そのために、まずは、世の中のことがよく見えるようになる必要があります。

世の中のことが見え、社会のシステムがわかった上で、選択・判断し、主体的に行動していくことがよりよい社会をつくっていくことにつながるのです。

見えないものを見えるようにするものが概念的知識です。

概念的知識とは、社会的事象の目には見えない関係性を説明するための知識のことです。

この知識を通して社会を見ていくので「社会を見る眼鏡」などとよく表現されます。

社会科授業では、この概念的知識をいかに獲得し、それを使っていかに社会を見られるようになるかが鍵となります。

そして、さらに豊かに社会を見られる用にするために、概念的知識を豊かにしていくのです。

以後、

概念的知識を獲得し、より豊かにしていくこと

を目的とした授業デザインを提案していきます。