社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

279 『村の五年生 農村社会科の実践』江口武正(1956年)

古典実践を読み解いていくのがおもしろいです。

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『村の五年生』が出版されたのが1954年。

正に戦後教育。

村の封建制を批判し、新しい習慣をつくりあげていく教育が行われた時代です。

今では考えられないような事実がいっぱいです。

でも、知っておかなければいけないこともいっぱいです。

日本の農村の物の見方や習慣を単に「古いもの」として捉えるのでなく、農村の人々の精神構造を理解するために必要な「財産」として捉えたいものです。

 

 

東井義雄氏の名著『村を育てる学力』の出版が1957年。

合わせて読むことで見えてくるものが広がりそうです。

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