社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

360 真実を記録する

山田勉 松本健嗣『社会科 よい授業わるい授業』より。

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具体的な授業を一つ一つとりあげて、何が優れているのか、またどこを改め、教師がどのような考え方や指導をすればよい授業になるかが述べられている。
説得力のある内容。
これは、授業の「記録」があるからに他ならない。
印象ではない。
眼の前の事実から語られているからである。
授業がどうあるべきかということはもちろんであるが、それよりも授業を通して子どもをどう理解するのかが書かれていることも大きな示唆を与えてくれる。
この書籍の秀逸なところは、いい授業ばかりではなく、「わるい授業の例」もバンバン載せているところだ。
「子どもの人権を無視する教師」
「子どもの心を荒廃させる授業」
等…。
辛辣な言葉が多く連ねられている。
最近の書籍はそれが少ないのではないかと思う。
自分自身が授業を記録するときは、当然よくも悪くも記録する。
そういう時、かえってよくないときの方が、授業改善へのイメージがしやすい。
だからこそ「記録」
には大きな意味がある。

 

2018.8.7 fbより

 

1学期、簡易記録は必ずすれども、詳細かつ克明な記録をとれていなかったなぁ、と自身の過去の記事を読みながら反省したところです…。