『学習原論』木下竹二(1972)明治図書
・社会万般の改良も人生の創造もみな疑問から始まってくる。疑の正反対は信であるけれどもその実疑は信に入るの門で昔から大疑の大悟ありといわれている。自己建設の学習も疑問をもって出発点とする。学習者は疑問を持って学習を閉じる。学習のさい優秀なる疑問を起こすことのできたものはすでに大半成功しているものである。学習者は学校にでるとき家庭に帰るときもつねに新しい疑問をもっていく。かれらは疑問と常往することを必要とする。p212
・平素研究的の態度をもって自ら求めてやまぬ人だけがたくさんの疑問をもつことができる。p213
・元来疑問は教師が提出するのは主でなくて学習者が提出することを主とせねばならぬ。
・教師の発問は主として学習者の優秀なる疑問を誘発するために使用したい。
・学習はけっきょく自問自答のところまでいかねばならぬ。p214
子どもたち自ら「問い」をもつことの重要性はずっと以前から説かれていました。
「問い」をもって授業を終え、「問い」を連続的に追究できる学びでなければいけないなと思います。