「本は読むものだけど、置いておくもの」
本棚にある本はほとんど読めていません。
この夏の間に引っ張り出してきて読んでいる本がいくつかあります。
そうしている中、原理原則を捉える上で「間違いない本」がいくつか出てきます。
本書は正にそれ。
「歴史教育者は、そこに『ある歴史』を教えるのではなく、子どもを通して、何かを歴史にしていくのである。」
社会科が目指していた歴史教育のあり方が明確に記されています。
献辞には、父母への想いと次のような言葉が添えられています。
「私は、わがまま一ぱいに、
『歴史』を愛し、『歴史』に魅せられ、
そして、『教育』へと歩んできた。
その記録をとどめることで
『歴史』を書き、
『歴史』を書くことによって、『教育』に身を
ささげようと思う。」
熱い一冊です。
社会科、とくに歴史教育に興味のある方は一読するべき良書です。