石橋勝治(1949)『一年生の教室記録』という戦後に出版された一冊があります。
『石橋勝治著作集7』の中にも収められています。
その「はじめに」で、次のように述べられています。
私たちはプランが教育なのではなくて、子どもたちの実際の生活をほりさげて、具体的に育てていくことが教育なのであるということを忘れてはならないと思います。このことを考えるときに、自分の教室の子どもたちが、どれほどの読字力があり、計算力があり、表現力があり、もんだいを持っているかということを省みないしどうや、足もとをはなれて浮きあがった流行を追うような態度は警戒しなければならないと思います。
「自分の教室の子どもたちが、どれほどの読字力があり、計算力があり、表現力があり、もんだいを持っているかということを省みないしどうや、足もとをはなれて浮きあがった流行を追うような態度は警戒しなければならない」
ほんとそうですよね。
目の前の子どもをみること。
地に足をつけて実践すること。
一歩一歩、歩むこと。
いつの時代も気をつけたいことは同じです。