長岡文雄(1975)は「子どもを捉える条件」を示しています。
さらに、「子どもたちをとらえる手だて」として、次の12の事項に配慮することが大切だと述べています。
①教師につきあわせる諸調査をつつしむこと ②形式的、羅列的に流れないこと ③学問の成果によりかかり過ぎないこと ④安易に「子どもはわかった」と思いこまないこと ⑤問題をもってさぐること ⑥愛情で貫いていくこと ⑦分析にとどまらず、総合を大切にすること ⑧各方面でのあらわれをつないで考察すること ⑨長い間追い続けること ⑩自分の手法を創造すること ⑪他人の気づき方に耳を傾けること ⑫一人でできる手法を創造すること |
「子ども理解」をするために、印象的、感覚的にとらえるのではなく、より客観的に連続的に多面的に、そして愛と創造性をもって子どもをさぐろうとする必要性を感じます。
〈参考文献〉
長岡文雄(1975)『子どもをとらえる構え』黎明書房