社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1982 脱即時性

 嶋野道弘(1996) は、「発問の真義は一見遠回りに見える方法をとりながら、子供に思考の場や正しく判断する機会を与え、自発的態度を育てようとするところにある」と述べます。子どもの自発的態度を育てるというところに重点を置いていました。
 また、嶋野は生活科における「支援的発問」づくりの視点として次の3点を挙げます。

1子供の側にあることを引き出して伸ばす
2具体的な活動や体験を広げ、深める
3その子なりのかかわり方を励ましたり助長したりする

 これらは子どもの具体的な活動や体験を促すことをもとに考えられています。つまり、学習者である子どもが主体となることが前提です。


ー嶋野道弘(1996)『生活科の子供論―1人1人が輝いてみえますかー』明治図書,p118