社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

313 自分自身の問題解決

 随分以前、研究会員同士のメールの中で、「講座のメモのとり方、生かし方」が話題になりました。

その時のやりとりの中で紹介してもらった本が、本書です。

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 「仕事日記」という表現ですが、けっして「業務日記」ではありません。
つまり、したことや予定のみを書くということではないです。
仕事に関係する内容で、自分の「感情」や「状態」など、自由に書いていくことが肝要だと述べられています。
とにかく何でも毎日書く→読み返す。

これの繰り返しです。

 

 ブログのようなものは人の目に触れることが前提として書かれます。
この「仕事日記」は人の目には触れられないことが前提として書かれます。
だから否定的な感情など、思ったこと、感じたことを何でも自由に書けます。
人の目に触れないので文体も気になりません。

ただ書きなぐる感覚で書けます。
たった1行でもいい。
だから続けられるのでしょう。

 

 最も大切だと感じたことは、「読み返す」ということです。
日記を書くという行為は客観化するということです。
その日記を読むということは、客観化されたものをまた主観化するということです。
自分自身と問答することになります。
自分自身の問いを見つけ、自分自身で答えを探すという行為に他なりません。


さらに、自分の「感情」や「状態」が赤裸々に記されているからこそ「問い」も「答え」も切実なものになります。
自分自身の問題解決のサイクルができるということです。

 

 私自身、以前はML等で日々の記録を残していました。
しっかり推敲された文ではありませんでしたが、人の目に触れるということは多少意識して書いていました。
しかし最近はこのような「仕事日記」に比重が傾いています。
「仕事日記」でなくても、自分自身の「感情」「状態」が顕になっている記録をとることの価値を感じています。
とにかく自分の心の状態を書きなぐる→読み返す(書く前に読む)。
これを繰り返す中で新しい何かが生まれるような気がしています。