社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1084 「源流」から流れ続けるもの

この本、ほんと好きです。



先人に敬意をもちながらその想いや技術、文化を受け継ぎ、実践し、創造し、また追究していく。
それが確かな跡となり、後生にもまた引き継がれていく。
脈々と続いてそれは途切れることのないもの。
ほんと、「道は果てしない」。
以下は、本書の最後に記されている長岡氏の言葉。
かっこいいな。

「私は、木下の教育を受け継ぎ奈良附小において三十七年実践を続けた。奈良プランを樹立し、ささやかながら、その展開を図った。
 私は、木下時代の実践での「もの足りなさ」を「学習者一人ひとりについて、その学習の深まりをきめ細かく、息長く追究したものが少ない」「児童理解についての目が今一歩足りない」ととらえ、自分の実践では、特にこの点の開発に力を注ぎ、「児童の経験の力動的発展」に意を尽くした。
 「学習法を身につけた、しんのある、腰の強い子ども」が、いくらか育つようになったように思うが、これもひとえに木下の励ましによるものである。自らの「学習法の実践」については、さらに別途研究を深めたいと思う。道は果てしない。」

 


(『学習法の源流』p284より)