教材開発
目次を見る限りでも、その名の通り「教材開発に必要な基礎技術」が網羅されています。それと共に、教師としての「構え」が書かれていると捉えることができます。網羅されている項目を吟味し、教材発掘の方法を今流に自分流にアレンジすることが重要ですね。…
① 教材の何が本質かという見通しを明確にもつために、調べられるだけ調べる段階。(遠心性) ▶1を教えるために10を知ること ② 第一段階で調べた内容が、授業の中で、教材として生命を発揮できるように、枝葉を切り落とす段階。(求心性) ▶10を知ったら…
身近にあるもので教材となり得る素材は、新聞です。 「これは教材になりそうだな」と思うものは切り抜いて右の写真のようにクリアファイルに挟んでおきます。 そのまま保管してもいいのですが、付箋をはっておくことが教材化につながるコツです。 その付箋に…
人物を通すことで、教材に一貫性、具体性、共感性がでてきます。 ものや出来事の意味理解がより深いものとなります。
抽象と具体の世界をつなげる「資料」の作成を意識したいです。
「資料」といっても色々とあります。 それぞれどのようなものがあるのかを把握し、それぞれの適した方法で教材化を図りたいものです。
ふと本屋に立ち寄ると、窪田氏の新刊が出ていました。 『データ農業が日本を救う』 窪田氏の書籍が好きで、数年前に「スマート農業」を教材化したときも黄色の2冊には大変お世話になりました。 とにかく具体事例が豊富でわかりやすく、何かワクワクしてくる…
以下の6つは私が教材化するときに意識している視点です。 すべての視点を含む教材化ができるとは限りませんし、どこかの視点に比重が傾いていることもよくあります。 しかし、少なくとも6つの視点を常に頭に入れながら教材化していくべきだと考えます。
【追究の視点】 子どもたちが「比較」の思考を使うようになると、そこから様々な視点で見られるようになります。 例えば、「メリット・デメリット」視点や「共通点」視点などです。 私は「追究の視点」と呼んでいます。 子どもたちがこのような「追究の視点…
3 比較でまとめる 比較を中心にまとめの活動を行うこともできます。 例えば右のものは「パンフレットづくり」。 よくあるまとめの活動の形だと思います。 その他、新聞にしたり、模造紙にまとめたり…様々な形があります。 大切なことは、何のためにまとめの…
社会科授業における比較として、「概念的知識を獲得するための比較」と「概念等に関わる知識を豊かにするための比較」を考えています。 それぞれ、「ミクロな比較」「マクロな比較」と呼ぶことにします。 【ミクロな比較】 「ミクロな比較」は目に見える具体…
〈比較を通して「比較級的な考え方」を捉える〉 比較には、「比較級的な考え方」もあります。 例えば、工業は、農林水産業の仕事に比べると「比較的」(わりあい)自然の制約を受けないですむということなどです。 具体的な事例で説明します。 5年生「工業…
以下のグラフを見せます。 圧倒的に兵庫県が多い。 何の数のベスト5かを考えさせます。 実に様々な予想が飛び交います。 ポイントは兵庫、広島、香川、大阪、山口、5つの都道府県がランクインしていること。 そう、瀬戸内海に面した地域。 勘のいい子は、…
「アイデアを生むより宝探しをしたほうが、よりすばらしいものが出来上がると、僕は信じています。」 社会科の教材づくりはまさにそんな感じ。
「どうやって教材を見つけるの?」と訊かれることがよくあります。 うまく表現できませんが、教材になりうるものを直感的に感じるアンテナがあります。 そのアンテナを常に張っていることがポイントです。 ただ、そんなに強力なアンテナでなくてかまいません…
このような〈ふり返り〉をノートを書いている子がいました。 「だったら…」 という思考を働かせて世界にも目を向けました。 ある地域で得た見方を別の地域に適用してみるとどうなるのかという、一般化の思考につながります。 自分で働きかける姿、素敵です。…
みんな大好き小林一三。 4年生の「郷土の発展につくす」の単元で扱います。 「みんなからバカにされているにも関わらず、なぜ一三は「最も有望なる電車」だといい切れたのか?」 「なぜ小林一三が作った家は売れたのか?」 「休日のお昼の利用客を増やすた…
大熊窯の大上巧氏は今も個人的に懇意にしていただいています。 最初は教科書がきっかけでした。 T社の4年生教科書に掲載されていたので、丹波立杭の窯元「大熊窯」まで行きました。 快く迎えてくださったことを覚えています。 そこから何度も通うようになり…
滋賀県高島市新旭町針江。 この地域には日本でも珍しい水の文化がある場所です。 比良山系に降った雪、雨が伏流水となり各家庭から非常に綺麗な水がコンコンと湧き出ます。 針江では湧き出す水のことを生水(しょうず)と呼んでいます。 針江の人々はこの水…
群馬県嬬恋村。 キャベツの生産日本1の地。 そこでは「キャベツマラソン」が行われています。 普通、マラソンは冬場を中心に開催されます。 しかし嬬恋村のキャベツマラソンは7月の初夏に行われます。 子どもたちに伝えると 「なぜ夏にマラソンができるの…
「スマート農業」では、ロボット技術や情報・通信技術を導入して持続可能な農業を目指しています。 超省力・高品質生産を可能にし、食料生産の課題解決となり得る可能性を感じさせることができる教材です。 5年生の「これからの食料生産」の小単元で使えま…
新聞から見つけた教材です。 「なぜ姫路でマッチ産業が盛んになったのか?」 追究していくと、歴史的にも地理的にも、そして関係的にもおもしろい教材です。 4年生の地域の地場産業の授業ではもちろん、5年生の国土の気候の授業でも使えます。
社会科の様々な教材を写真と共に紹介していきます。 第1回目は「とくし丸」。 ことのはじまりは、一冊の小説との出合いでした。 森沢明夫氏の『かたつむりがやってくる たまちゃんのおつかい便』。 「買い物弱者」をテーマにした心温まる感動作品です。 森…
さて、明日・明後日は『第42回丹波焼陶器まつり』 42年も続いていることがすごいです。 少しずつ形を変えながらも、そこに住む人びとの思いや願いは変わらず。 参加する我々も楽しむと共に、そのあたりも考えたいと思います。 tanbayaki-toukimatsuri.com …
以下は2017.10.15のfb記事です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【宝塚の】ぶらっと本屋に寄ったら見つけた。本校4年生社会科の偉人単元は「小林一三」を扱う。まだ担当したことはないが、そのときがくるまでに…
さて、前回のマンホール記事に引き続き今回はマンホールの実践紹介です。 yohhoi.hatenablog.com 4年生『わたしたちの県』単元。土地、産業、交通などを調べ、それぞれを結びつけて自分たちの県の特色を捉えることがねらいです。単元目標と単元計画は以下の…
数年前から行く所々でマンホールの写真を撮るようになりました。コレクションと言うほどではないですが、撮ったマンホールのフォルダを制作し、保存しています。一つ一つをじっくり眺めると非常におもしろいです。僕がなぜマンホールが好きなのか。以下に述…
「追究」(自主学習)で「坊勢島」に実際に行って調べている子がいました。 坊勢島は僕にとって第二の故郷のような場所。 嬉しいものです。 坊勢島は来年度中には漁業単元として教材化する予定。 本日、春休み中に取材に行けることが決定! 島にいた時に、も…
「大熊窯」の大上巧氏に2度本校へ来ていただきました。 (T社の3・4年生社会科教科書(下)に掲載されている方です) ☆大熊窯HP→https://ohkumagama.com/ 1度目は2月末に学級に。 授業中に巧さんが登場し、教室は騒然。子どもたちは大喜びでした。そこから…