指導技術
発問の類型は様々ありますが、ここでは以下のように大きく3つに整理しました。 知るための発問 …「どのようになっているか」と問いかけ、情報収集、読み取り、情報発信をする社会を知るための発問 分かるための発問 …「なぜか、特色は何か」と問いかけ、事…
まとめ方のスモールステップ化には、 ①視写する ②空欄を埋める ③続きを書く ④重要語句を入れて書く ⑤フリーで書く などがあります。 「今日の学習をまとめましょう。」 といきなり言われても、何をどのようにまとめたらいいのかわからない子もいます。 まと…
子どもたちの調べる技術には個人差が大きいです。 はじめから自由に調べることにしても、何をどのように調べたらいいのか分からない子どもがいることが想像されます。 全員が調べ方を獲得できるようにするためにスモールステップ化する必要があります。 調べ…
小さな発問を繰り返して子どもの「問題意識」をあぶりだし、興味関心を高めさせることが大切です。 「今日起きてから今まで水を使った?」 「どんなことに使った?」 「どれくらいの量を使った?」 「その水はどこからきているの?」 といった感じです。 今…
単元のまとめのノートです。 見開きでまとめます。 単元のまとめは「単元の問い」とその「答え(概念的知識)」を中心に書きます。 つまり、どのような内容になるのかは「問い」が大きな鍵を握っています。 「単元の問い」「本時の問い」がしっかりと立って…
社会科は、学習内容が多く、ややもすると板書する内容量が多くなりすぎかねません。 そうなると、子どもたちは思考することが難しくなり、何が重要な情報なのかも分からなくなります。 また、板書することに必死になって、その他の活動が疎かにもなりかねま…
黒板は、どの子どもからもよく見える教室の真正面の位置に固定されています。 教室になくてはならないものです。 黒板の特長を佐藤正寿氏は以下のように整理されています。 明治以来、最も一般的な学習形態の一つとして用いられてきた板書。 その教育的意義…
「視点」や「知識」を意識しながら以下のように分類しました。 子どもの思考力育成の面で言えば、「絞る発問」や「広げる発問」だけでは思考に深まりが見られません。 「深める発問」を使用することが望ましいです。 しかし、「深める発問」だけでは子どもの…
社会科授業における「発問」について考えています。 発問については多くの書籍で語られています。 例えば、吉本氏は『訓育的教授の理論』(1974)で、発問を 「対象にむかって子どもたちが思考せざるをえないように追い込む教師からのしかけ」と定義しています…
ある子のノートを紹介しました。 インデックスを自分でつけていました。 何がいいかって、 「今学んでいることは何なのか」 ということが意識できていることです。 「単元(学習する内容のまとまり)」 を意識することにつながります。 これは、やるように指…
基本、1授業の最後には授業内容のまとめや自分自身の解釈等の〈ふり返り〉を書いていました。 その〈ふり返り〉を書く時間を最近変えました。 授業内ではなく、時間外にしたのです。 つまり、下校後、家庭で書くということです。 きっけは、ロイロノートの使…
このような〈ふり返り〉をノートを書いている子がいました。 「だったら…」 という思考を働かせて世界にも目を向けました。 ある地域で得た見方を別の地域に適用してみるとどうなるのかという、一般化の思考につながります。 自分で働きかける姿、素敵です。…
嬬恋村のキャベツ生産以外の高い土地の条件を生かしたものを考えました。 最初は「農業(産業)」の視点で予想をする子が多かったです。 そのうち、スポーツやレジャーなどの意見も出てきました。 ある子が、 C「温泉が多い」 と発言しました。 T「本当に多…
ある方が、本書と『授業づくりの発想』藤岡信勝(1989)を「教授学」の書として取り上げて紹介されていました。 ちなみに藤岡氏の書籍については以前にも書いています。 yohhoi.hatenablog.com 改めて本書を読み返してみても、学ぶべきことが多い書です。 著者…
初任者の方向けに作ってみました。 ・伝えたい内容を3つに絞りました。 ・情報量を減らしてできるだけ難しい言葉を使わないようにしました。 ・ビジュアル的にも親しみやすくしました。 参考にしていただけると幸いです。 こうやって絞って考えることで、自…
共有化する時に、「問い」と「答え」の距離が大切です。 近すぎると一問一答。 でも、遠すぎると難しい。 勘のいい子が発表して終わってしまう。 避けたいところです。 「問い」と「答え」の距離が遠いからこそ、ヒントを言ったり、再現させたり、共有化が図…
先日、「学習問題づくり」についてお話させていただきました。 学習問題をつくる場面は社会科授業においてブラックボックス的な場面です。 様々なやり方がありますが、学習問題をつくるときのポイントがあります。 いかにして子どもから「問い」を引き出すこ…
発問した後、子どもたちにグー、チョキ、パーで意思表示をさせことがよくあります。 正解の自信がある子にはグーを挙げさせます。 少し自信がある子はチョキ。 まったく自信がない子にはパーを挙げさせます。 理解度の可視化であり、「全員参加」の手だてで…
数年前、社会科が楽しくなってきたことのひとつに、資料集めの楽しさを感じれるようになったことがあります。 6年生担任時、歴史資料をたくさん集めました。 それらを使って授業していくと子どもの目の輝きも変わってきました。 しかし、集めた資料をふんだ…
授業中に教師が発する指導のための言葉を「指導言」といいます。 「指導言」について非常にわかりやすく整理したのが大西忠治氏です。 (『発問上達法−授業つくり上達法PART2』民衆社 (1988)) シリーズ・教育技術セミナー 2 (2) 発問上達法−授業つくり…
先日、3月3日(日)に「第4回ALL社会科セミナーIN寝屋川」がありました。 https://kokucheese.com/event/index/550850/ テーマは「社会科の発問をどうするか」。 社会科の発問で最も有名だと言える発問は、 「バスの運転手さんは、どこを見て運転しています…